Goodな生活

経済学→環境コンサル→データサイエンティスト

2020-01-01から1年間の記事一覧

柔らかさと正確さ

いかにしてバイオリンの演奏を上達させるか。 まだ練習を始めて3週間程度ではあるものの、これまでに教わった点や気づいた点を自分なりに言語化したい。弾き方の美しさと音の質が比例する世界だと分かった。どの楽器にも当てはまることかもしれないが、それ…

5年前に挫折したバイオリンを再開した

今月初めにバイオリンの練習を始めました。実は5年ほど前に一度挑戦したことがあるものの、当時は挫折しました。簡単に再開のきっかけについて書きます。 ニューシネマパラダイスのテーマ曲 バイオリンセットの購入とヤマハの音楽教室 ヤマハの退会と再開の…

植物性ミルクは牛乳を代替するか-環境負荷とナッジ-

カフェラテに適したオーツミルク 行きつけのコーヒー屋さんでオーツミルクの存在を知った。オーツミルクはオート麦(オートミールの原料)から作られる植物性のミルクである。試しにオーツミルクのカフェラテを飲んだみた。牛乳よりも後味がすっきりしている…

【統計検定1級】代表的な確率分布

統計検定1級の学習メモ。代表的な確率分布について。 離散型確率分布 2項分布 ベルヌーイ試行とベルヌーイ分布 ベルヌーイ試行の一般化による2項分布の導出 最尤推定量 フィッシャー情報量 最尤推定量はUMVE 幾何分布 最尤推定量 ポアソン分布 ポアソン少数…

最尤推定量とクラメール・ラオの不等式

統計検定1級の学習メモです。 最尤推定量 クラメール・ラオの不等式と有効推定量 スコア関数とフィッシャー情報量 フィッシャー情報量の性質 クラメール・ラオの不等式 不等式の証明 参考 最尤推定量 確率密度関数をもつ母集団から得られた、個の標本に対し…

【R】【データ前処理】はじめてdplyrを使うときに調べたこと

R

参考にした本 必要な準備 インストール データセットを読み込む フィルターをかける 一つの条件 複数条件の場合 条件の否定 グループごとに集計する カウントする 平均や分散を出す 複数の単位で集計 一回集計したあとに再度集計 条件下で新たな変数を作る …

筆者とブログのご紹介

はじめまして。筆者とこのブログの紹介をさせていただきます。 筆者について 大学時代(経済学部) 大学院時代(経済学研究科修士課程) 社会人(民間シンクタンク) これからやってみたいこと ブログを始めた理由 1.知識の定着 2.整理整頓 3.仕事作り(にな…

【統計検定準1級】時系列解析(3) MA過程

移動平均過程(MA過程) MA過程の具体例 参考 移動平均過程(MA過程) AR過程と異なり、が現在と過去の誤差項の加重和の線形結合で表される系列を、移動平均過程(Moving Average;MA process)という。1次のMA過程(MA(1))は、をホワイトノイズとして、両…

【統計検定準1級】時系列解析(2)AR過程

自己回帰過程(AR過程) AR過程の具体例 参考 自己回帰過程(AR過程) 過去の観測値に依存する同一変数が従う過程が自己回帰過程(Autoregressive;AR process)である。現在の値()を過去の値()に回帰させ、p期前までの値に回帰させる場合は「p次のARモ…

【統計検定準1級】時系列解析(1) 定常性とホワイトノイズ

時系列データとは 時系列データの基本統計量 平均・分散 自己共分散 定常性 弱定常過程の定義 強定常過程との違い ホワイトノイズ iid系列 参考文献 時系列データとは 時系列データ(time-series data)とは、時間の経過とともに観測されたデータ。毎月の消…

【統計学用語】Estimand, Eatimator, Estimatesの違い

用語の定義 Estimand (推定対象):関心のあるパラメータ Estimator(推定量):Estimandを導出するためのアルゴリズム Estimates(推定値):Estimatorの出力値 OLSにおけるEstimand, Estimator, Estimates 単回帰を最小二乗法(OLS)で推定する場合のEsti…

【Mostly Harmless Ch.3.4.3】平均への回帰

はじめに この記事は、平均への回帰(regression to the mean)を扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.4.3"Why is Regression Called Regression and What Does Regression-to-the mean M…

【Mostly Harmless Ch.3.4.2】非線形モデルと限界効果

はじめに この記事ではTobitやProbit等の非線形モデルと限界効果(marginal effects)を扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.4.2"Limited Dependent Variables and Marginal Effects"を参…

【Mostly Harmless Ch.3.4.2】COP効果

はじめに この記事では、平均処置効果の構成要素の一つであるCOP効果(Conditional on Positive Effects)を扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.4.2"Limited Dependent Variables and Ma…

【Mostly Harmless Ch.3.4.2】制限従属変数

はじめに この記事では制限従属変数(Limited Dependent Variable;LDV)を扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.4.2"Limited Dependent Variables and Marginal Effects"を参考にしていま…

【Mostly Harmless Ch.3.4.1】重み付け回帰

はじめに この記事では重み付け回帰(加重回帰;weighting regression)を扱います。詳細には踏み込まず、簡単な説明に留めます。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.4.1"Weighting Regression"を…

TOEFL対策用オンライン英語レビュー【Z会】【Best Teacher】

2019年から2020年にかけて、会社の福利厚生制度を使い、Z会とBestTeacherのオンライン英語サービスを受講しました。どちらもTOEFL iBTのライティング対策です。www.zkai.co.jp www.best-teacher-inc.com先にZ会を使い、次にBestTeacherを使いました。TOEFL i…

【統計検定準1級】ブラウン運動

はじめに この記事では、ブラウン運動のさわりについて扱います。統計検定準1級の出題範囲のうち、確率過程の基礎に該当するトピックです。 小項目 項目例 確率過程の基礎 ランダムウォーク、ポワソン過程、ブラウン運動 はじめに ブラウン運動とは ブラウン…

【統計検定準1級】回帰診断

はじめに この記事では、回帰分析を行うとき、誤差項の仮定が成立しているかどうかを評価する、回帰診断(regression diagnosis)について扱います。統計検定準1級レベルの内容です。 はじめに 誤差項の仮定 回帰診断 ①予測値に対する残差のプロット ②残差の…

【統計検定準1級】時系列解析(4)系列相関

はじめに この記事では時系列モデルにおける系列相関(serial correlation)の検定方法と、系列相関の疑いがあるときの対処法について扱います。ダービー・ワトソン(Durbin-Watoson)比(検定)、コクラン・オーカット法に関する、統計検定準1級レベルの内…

【Mostly Harmless Ch.3.3.3】職業訓練による賃金効果の推定(回帰分析vs傾向スコアマッチング)

はじめに この記事では、職業訓練による賃金効果(因果効果)の推定ついて扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.3.3"Propensity Score Methods versus Regression"を参考にしています。 は…

実数の連続性の公理

はじめに この記事では実数の連続性(continuity of real numbers)の公理について扱います。高校数学では実数を「循環するものもしないものも含めた無限小数の全体」だと定義しました。この定義について、数直線上に書ける数、有理数と無理数を合わせた数、有…

ストレングスファインダーの受験結果

受験のきっかけ ストレングスファインダーとは、自分の強みや特性を明らかにするための心理テストのようなものです。akioblogさんのブログ記事の中で紹介されており、興味をもちました。Amazonで英語版の本を購入し、PC上でテストを受けました。日本語版も出…

ブログ収益化のため2か月で準備したこと(独自ドメインの取得からGoogle広告貼るまで)

2020年の1月末~3月にかけて、20代会社員が仕事の合間にブログを立ち上げ、収益化の準備を試みました。はてなブログProの登録からGoogleアドセンスの設定までの記録です。

【統計検定準1級】2次元正規分布と条件付き確率分布の求め方【R】

2次元正規分布の導出方法と、2次元正規分布の条件付き確率分布の導出を扱います。統計検定準1級で頻出のテーマです。

【Mostly Harmless Ch.3.3.2】傾向スコアのパラドックス

はじめに この記事では傾向スコアマッチングを用いた推定量の効率性に関する問題(傾向スコアのパラドックス)について扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.3.2"Control for Covariates U…

【Mostly Harmless Ch.3.3.2】傾向スコアを使った共変量のコントロール

はじめに この記事では傾向スコアマッチング(Propensity Score matching)ついて扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.3.2"Control for Covariates Using the Propensity Score"を参考に…

【Mostly Harmless Ch.3.3.1,3.5】回帰係数と平均変化率

計量経済学の教科書「Mostly Harmless Econometrics」Ch3.3.1とCh.3.5の学習メモです。回帰係数を平均変化率だと見なす考え方です。教科書の定理について証明や補足説明を書きました。

【Mostly Harmless Ch.3.3.1】回帰とマッチング

はじめに 共変量をコントロールするための操作としてのマッチングは、条件付き独立の仮定(CIA)によって正当化されます。Angrist(1998)は自発的な兵役参加が収入に与える影響を推定するためにマッチングを利用しました。 Angrist, Joshua, Estimating the L…

【Mostly Harmless Ch.3.2.3】良くないコントロール変数

はじめに この記事では良くないコントロール変数(Bad control)について扱います。内容はJoshua D. Angrist & Jorn-steffen Pischke (2008)『Mostly Harmless Econometrics』Ch.3.2.3"Bad Control"を参考にしています。前回の記事では、必要なコントロール…