Goodな生活

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環境エネルギー分野のシンクタンク職員のよしなごと

読書

共産主義と自由主義の世界を行き来する『KGBの男』

東西冷戦時代に実在した、旧ソビエトの諜報機関KGBのスパイ、オレーク・ゴルジエフスキーの実話。KGBのスパイでありながら、母国の共産主義に疑問を持ち、英国のMI6の二重スパイとなる。この書籍は、一人のスパイの人生を通し、我々はどのような世界に生きた…

ゆたかさとは有限であり共有できること『モモ』

モモ (岩波少年文庫)作者:ミヒャエル・エンデ,大島 かおり発売日: 2017/07/20メディア: Kindle版 お世話になった先輩が愛読書だと語っていたのを聞き、読んでみることにした。小学校のときからこの本の存在自体は知っていたものの、なかなか読む機会がないま…

『紫禁城の黄昏』を読んで

紫禁城の黄昏―完訳 (上)作者:R.F.ジョンストン発売日: 2005/03/01メディア: 単行本紫禁城の黄昏―完訳 (下)作者:R.F.ジョンストン発売日: 2005/03/01メディア: 単行本 読んだきっかけ 清朝の最後の皇帝溥儀の生涯を描いた映画、『ラストエンペラー』の原作。…

立山登山と『黒部の太陽』

黒部の太陽作者:木本 正次メディア: 文庫2020年9月、立山登山の道中で黒部ダムを訪れたこと。登山後に読んだため、具体的な地理のイメージをもって読むことができた。当時(1956年着工)の国内の電力需要のひっ迫度合いと、黒部ダム建設の経緯が説明されてい…

『モサド、その真実 世界最強のイスラエル諜報機関』を読んで

モサド、その真実 世界最強のイスラエル諜報機関 (集英社文庫)作者:落合 信彦発売日: 1984/09/20メディア: 文庫 きっかけ 映画『ミュンヘン』を観たこと。先日天満橋の古本屋で100円で購入。 メモ モサドが指導者によって濫用された例はない。民主主義政治が…

闘争への内なる欲望を感じる『沈まぬ太陽』

沈まぬ太陽(一~五) 合本版作者:山崎 豊子発売日: 2015/03/20メディア: Kindle版 きっかけ 先輩と飲みに行ったときに勧められてkindle版を購入。初めて読む山崎豊子作品。 感想 第一、二巻「アフリカ篇」はかなり楽しく読めた。第三巻「御巣鷹山篇」の中盤…

吃音について思うこと

吃音: 伝えられないもどかしさ作者:近藤 雄生発売日: 2019/01/31メディア: 単行本(ソフトカバー) 先日数年振りに再会した大学の同級生にこの本を勧められた。彼は昨年度会社を辞め、現在言語聴覚士を目指し学校に通っているらしい。この本は彼のキャリアチ…

『砂の女』を読んで

砂の女 (新潮文庫)作者:公房, 安部メディア: 文庫先輩に勧められたもの。安部公房は高校生のときの現代文の教科書で読んだ「赤い繭」以来。 砂の不毛は、ふつう考えられているように、単なる乾燥のせいではなく、その絶えざる流動によって、いかなる生物をも…

米大統領選の観戦マニュアル『アメリカ民主党の崩壊2001-2020』

アメリカ民主党の崩壊2001-2020作者:渡辺 惣樹発売日: 2019/12/24メディア: 単行本2020年2月、先輩に勧められてKindle版を購入。 オバマ新政権は、イラク戦争は成功だったとする解釈を前提にした外交を開始した。それがヒラリー外交(アラブの春外交)である…

『暇と退屈の倫理学』自分のやりたいことは何か

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)作者:國分 功一郎発売日: 2015/03/07メディア: 単行本学部時代の恩師にずっと前に勧められたもの。ようやく去年購入し、本棚に積読になっていた。3月の第4週目からテレワークが始まった。通勤のためスーツに着替えた…

『中国経済講義』を読んで

中国経済講義-統計の信頼性から成長のゆくえまで (中公新書)作者:梶谷 懐発売日: 2018/09/19メディア: 新書2019年3月に上海に出張に行き、帰国後中国関連の書籍何冊か購入。 メモ GDP統計、不動産バブル、格差、共産党体制とイノベーションなど幅広いトピッ…

利益団体と政治家の協調のメカニズムを考える『労働政治ー戦後政治のなかの労働組合』

労働政治ー戦後政治のなかの労働組合 (中公新書 (1797))作者:久米 郁男発売日: 2005/05/26メディア: 新書酒の席で労働組合の話題になり、勧められたもの。 少数の特殊利益団体が、大多数の一般市民の犠牲の上に利益を享受すると問題視(ブキャナン、オルソン…

『EBPMの経済学』を読んで

EBPMの経済学: エビデンスを重視した政策立案発売日: 2020/02/29メディア: 単行本冒頭の総説の部分のみ読んだ。日本でEBPMの議論が盛り上がってきた背景を知る。EBPMを進めることの良し悪しはさておき、仕事で統計学や計量経済学を使う機会が増えそうなのは…