読書
北八ッ彷徨: 随想八ヶ岳 (平凡社ライブラリー や 21-1)作者:山口 耀久平凡社Amazon6月に八ヶ岳を訪れた際、『剱岳 点の記』と一緒にガイドの方に勧められた本。剱岳はすぐ読み終わったが、なかなかこちらは読み進められなかったが、沖縄への行き帰りの飛行機…
坂の上の雲(四) (文春文庫)作者:司馬遼太郎文藝春秋Amazon昨年、つくばの産業総合研究所 地質標本館に訪れた際に気仙沼の金山で取れた金塊が一階に展示してあった。この金塊の件が「坂の上の雲」に出てくるとその場で聞いたがどうしても思い出せず、結局実…
ALONE ON THE WALL アローン・オン・ザ・ウォール 単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡作者:アレックス・オノルド,ディヴィッド・ロバーツ山と渓谷社Amazon Instagramでフォローしていた旅人が紹介していた本。天才的なクライマーの自伝。自分がクライミ…
昔から存在は知ってたが読んでなかった本。八ヶ岳のガイドの方に教えてもらった。先に映画を見て一気に原作も読んだ。一度立山に登ったからイメージが湧いた。 新田次郎はまだ中高生の時に八甲田山を読んで以来。 ネクストアクションは、とりあえず劒岳に登…
忘れられた日本人 (岩波文庫)作者:宮本 常一岩波書店Amazon古書店で文庫本を買った。初刊は1960年。64年前。本の中では100年前の暮らしについて語る人々の話が出てくる。時代と人が急速に変わっている、と感じる。 美味しくはないのだろうが、ヒエや菜飯は食…
ヤマケイ文庫 増補改訂版 懐かしい未来―ラダックから学ぶ作者:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ山と渓谷社Amazon 情報と経験を行き来する 今月インドのラダックを訪れた。自分にとってチベット文化の国。ヒマラヤ山脈とインダス川の上流に囲まれたトレッキングと、…
ロバート・オッペンハイマー ――愚者としての科学者 (ちくま学芸文庫)作者:藤永茂筑摩書房Amazon映画の予習用に読了。これを読まなければ全然話がわからなかったと思う。自分の才能の使い道や親密な人間関係へのコミットの仕方に揺れ動くオッペンハイマーと、…
エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来作者:古舘恒介英治出版Amazonこれまでに読んだエネルギー関連の一般書の中で一番面白かった。歴史を通じて人間がエネルギーをどのように利用してきたか俯瞰的な視点を得られる。2章を読むと頑張って熱力学を…
情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)作者:堀 栄三文藝春秋Amazon同じ職場の人が読んでいて気になり購入した。太平洋戦争中の日本軍の戦略的失敗を、諜報活動の視点から描いた体験記。著者は大本営に所属し、戦争の始まりから終戦までの参謀…
極北へ (毎日文庫)作者:石川 直樹毎日新聞出版Amazonいつでも読み始められる。そして止められる。 気温や体温、暗さ、孤独さ、そういった過酷な環境の体験記であることに違いはないが、文章が清潔で、誇張がなく、頭でっかちな感じがない。淡々としているけ…
イーロン・マスク 上 (文春e-book)作者:ウォルター・アイザックソン文藝春秋Amazonイーロン・マスク 下 (文春e-book)作者:ウォルター・アイザックソン文藝春秋Amazon年末年始の移動時間に読了。ここまで度が過ぎた人がなかなかいないと思うが、シュラバ、本…
数学者の言葉では (新潮文庫) 作者:正彦, 藤原 新潮社 Amazon 先月中頃、どうにも仕事が苦しい時期だった。何か気晴らしをしようと初めて立ち寄った古本屋で本の方から語りかけてくるように目に止まった。 著者がコロラド大で会った学生ハナの気持ちは痛いほ…
年が明け早一ヶ月経ってしまいましたが、昨年2023年に読んだ本の振り返りです。割と最近(2020年以降)に出た本が多い。半分くらいは人に勧められて読んだ物。新たなジャンルとして日本文学への興味が芽生えました。移動時は何でもいいので、紙の本か、kindl…
先日大阪天王寺のスタンダードブックストアを訪れた。この本屋の内装を手掛けたという友人に教えてもらった。その友人の手掛ける施工は、あらかじめ決まった設計に沿って進めるものではなく、ラフなスケッチを元に、時にボランティアも巻き込みながらその場…
今年も早いもので残りわずか。2020年、2021年に引き続き、読んだ本と観た映画でこの1年を振り返ります。今年はSFや自然科学の本など、今まで自分が読んでこなかったジャンルを開拓できた気がします。一方で買ったものの読み切れなかった本もいくつかあり、例…
甘んじることでもなく、諦観でもなく、すがすがしく自らの変化を受け入れる主人公の、なんとも言えない幕引きだった。結局、過去に起こった大半の出来事は我々は直接経験したものではない。何らかの記録や伝承や考古学の知見によって発見、再構築されていく…
明けましておめでとうございます。2020年に引き続き、2021年に読んだ本・観た映画を振り返ります。読んだ本は2020年は21冊だったので、毎年せいぜいこれくらいのペースなのかもしれない。沖縄関係の4冊以外はほとんど人から勧められた本でした。本屋には頻繁…
2020年に読んだ本と観た映画の紹介です。そもそもですが読んだ本、観た映画の定義が人によってかなり違う気がします。本なら紙の書籍、映画なら映画館で観る必要はなく、Amazonなどのサブスクを利用すれば全編にわたって目を通さなくても好きな箇所だけ楽し…
にっぽん丸に乗って鳥島へ 鳥島クルーズの特徴 鳥島レクチャー 鳥島周遊 最後に 参考 にっぽん丸に乗って鳥島へ かねてからお世話になっている方から「鳥島を見に行くツアーがある」と聞き、迷わず参加を決めました。このツアーは商船三井客船「にっぽん丸」…
吃音: 伝えられないもどかしさ作者:近藤 雄生新潮社Amazon 先日数年振りに再会した大学の同級生にこの本を勧められた。彼は昨年度会社を辞め、現在言語聴覚士を目指し学校に通っているらしい。この本は彼のキャリアチェンジの一つのきっかけだったとのこと。…