Goodな生活

経済学→環境コンサル→データサイエンティスト

読書

『現代経済学の直感的方法』

現代経済学の直観的方法作者:長沼伸一郎講談社Amazon2020年4月の発売直後に購入し、6,7,8章以外を読む。今回移動中に改めて読み直した。ビットコインと7章 はじめにと最後を改めて読む プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 カルヴィニズムの倹約・…

心を表す言葉がいかに発明されてきたのか『日本文学盛衰史』

日本文学盛衰史 (講談社文庫)作者:高橋源一郎講談社Amazon今年のはじめに青年団の同タイトルの公演を見に行った。明治時代の文豪たちが当時と現代を行き来するパロディ。 終盤には生成系AIが出てきて文学や文学者が消滅してしまう中で、「もう一人の夏目漱石…

登山道評価のフレームワーク『これでいいのか登山道』

ヤマケイ新書 これでいいのか登山道 現状と課題作者:登山道法研究会山と渓谷社Amazon 本書「これでいいのか登山道 現状と課題」では日本の登山道の荒廃状況や各地での課題と取り組み、法制化に向けた動きについて、複数著者のオムニバス形式で整理されている…

本の形をした本ではないもの

先日大阪天王寺のスタンダードブックストアを訪れた。この本屋の内装を手掛けたという友人に教えてもらった。その友人の手掛ける施工は、あらかじめ決まった設計に沿って進めるものではなく、ラフなスケッチを元に、時にボランティアも巻き込みながらその場…

一つの組織史を通して日本人の思想を浮き彫りにする『日本共産党の研究』

日本共産党の研究(一) (講談社文庫)作者:立花隆講談社Amazonコミンテルンの支配、共産党の伸長や地下活動能力などを日本と他国を比較しながら追うことで、日本における共産党が何かが浮かび上がってくる。 コミンテルンの活動は専制君主制が長く続いた国か…

『三流シェフ』

三流シェフ (幻冬舎単行本)作者:三國清三幻冬舎Amazon四谷のオテル・ドゥ・ミクニが閉店すると聞き、同じタイミングで本屋でこの本を見つけた。ちょうど2年前にお店に行って、1階のバーで食前酒を飲んだ。行っておいてよかった。改めて三國シェフの経歴を知…

生命の息遣いと爽やかさ『単独飛行』

単独飛行作者:ロアルド ダール,永井 淳早川書房Amazon昨年読んだ宮崎駿の『出発点ー1979~1996』とにかく好きな本だと紹介されていて気になっていた本。www.goodnalife.com タンザニア・ダルエスサラームでのシェルの会社員生活、そしてイギリス空軍として第…

2022年に読んだ15冊+観た6本

今年も早いもので残りわずか。2020年、2021年に引き続き、読んだ本と観た映画でこの1年を振り返ります。今年はSFや自然科学の本など、今まで自分が読んでこなかったジャンルを開拓できた気がします。一方で買ったものの読み切れなかった本もいくつかあり、例…

歴史と自然科学が存在するありがたみ『一九八四年』

甘んじることでもなく、諦観でもなく、すがすがしく自らの変化を受け入れる主人公の、なんとも言えない幕引きだった。結局、過去に起こった大半の出来事は我々は直接経験したものではない。何らかの記録や伝承や考古学の知見によって発見、再構築されていく…

2021年に読んだ22冊+観た3本

明けましておめでとうございます。2020年に引き続き、2021年に読んだ本・観た映画を振り返ります。読んだ本は2020年は21冊だったので、毎年せいぜいこれくらいのペースなのかもしれない。沖縄関係の4冊以外はほとんど人から勧められた本でした。本屋には頻繁…

2020年に読んだ21冊+観た1本

2020年に読んだ本と観た映画の紹介です。そもそもですが読んだ本、観た映画の定義が人によってかなり違う気がします。本なら紙の書籍、映画なら映画館で観る必要はなく、Amazonなどのサブスクを利用すれば全編にわたって目を通さなくても好きな箇所だけ楽し…

東京湾から600kmの鳥島にアホウドリを見に行った

にっぽん丸に乗って鳥島へ 鳥島クルーズの特徴 鳥島レクチャー 鳥島周遊 最後に 参考 にっぽん丸に乗って鳥島へ かねてからお世話になっている方から「鳥島を見に行くツアーがある」と聞き、迷わず参加を決めました。このツアーは商船三井客船「にっぽん丸」…