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5年前に挫折したバイオリンを再開した

今月初めにバイオリンの練習を始めました。実は5年ほど前に一度挑戦したことがあるものの、当時は挫折しました。簡単に再開のきっかけについて書きます。

ニューシネマパラダイスのテーマ曲

バイオリンを弾きたいと思ったのは映画『ニューシネマパラダイス』のテーマ曲がきっかけです。この映画のサウンドトラックを手掛けたのが先日他界したエンニオ・モリコーネです。

大学生のときに初めてこの映画を観て、映画のラストシーンで流れるこのテーマ曲に非常に魅了されました。何とかして自分のものにしたい。タイムマシンがあればで映画が公開される前にさかのぼり、何なら自分が作ったことにしてしまいたい、とも思いました。映画を観終わった後、バイオリンでこの曲を弾こう、と思い立ったのです。

バイオリンセットの購入とヤマハの音楽教室

その後2,3年経ち、大学院時代にバイオリンを買いました。誰にも相談せずAmazonで一番安い8,000円ぐらいのバイオリンセット(本体、弓、松ヤニ、ケース)を選びました。肩当は後から800円くらいのものを買いました。

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念願のバイオリンを手に入れたは良いものの、構え方も弓の持ち方も分からず、周りに相談できる知り合いもいませんでした。そこでヤマハの大人の音楽教室に連絡して、初心者コースに申し込みます。確か隔週1時間のレッスンで月謝1万円ぐらいだった気がします。初回の授業時に2,000円くらいの篠崎バイオリンの教本も買いました。

school.jp.yamaha.com

最初はすごく楽しかったです。バイオリンケースを背負い自転車を30分ほど漕ぎ、教室に通いました。ところが数回通ううちに、レッスンに行くのが億劫になってしまいました。理由は①教室が遠い、②自分のスケジュールとレッスン予約可能日時が合わない、③自主練習のための適当な場所がないことです。自業自得なのですがレッスンに遅刻するとその分レッスン時間が減ります。また一回レッスンを延期すると、前回のレッスン内容を忘れてしまい、もう一度最初からやり直し。毎回同じことを先生に言われ、嫌な気持ちになってしまいます。なんとなくバイオリンを弾く楽しさよりも、払ったお金分の対価を受けたいというケチな気持ちや、時間を守らなければいけないという義務感が大きくなってしまいました。

一度まとまった時間を作って練習しよう意気込み、実家にバイオリンを持って帰ったのですが、たまたまその時チューニング中に弦が切れてしまいました。ギターなら弦ぐらい自分で張り替えるのですが、バイオリンは勝手が分かりません。仕方なく近くの楽器店にバイオリンを持っていき、弦の張り替えを依頼したところ断られてしまいました。店員さん曰く、あまりにもバイオリンの作りが適当なので、張り替えの途中で本体が壊れてしまう可能性があるとのことでした。Amazonの8,000円バイオリンの作りの悪さです。ちゃんとお金を出さないとまともなバイオリンは買えないと理解し、ここで一度気持ちが切れてしまいました。当時は奨学金とバイト代で生計を立てており、身の程に合わない趣味はやめようと楽器店を後にし、そのままヤマハも退会しました。確か半年も続けなかったように思います。

ヤマハの退会と再開のきっかけ

ヤマハを退会した後もしばらく、Amazonの8,000円バイオリンは家に置いたままでしたが、ようやく今年、リサイクルショップに売りました。結局ヤマハを辞めてから一度も触ってないと思います。

そして先月のある日、行きつけのコーヒースタンドで、偶然にも趣味でバイオリンを弾かれる方とお話しました。その方にバイオリンを弾けるようになりたいと話したところ、練習するなら教えてあげると言っていただいたのです。しかも月謝なしで。まさかこんな出会いがあるとは。人生は面白いですね。どこかで諦めきれない気持ちがあったのでしょう。バイオリンを再開することを決めました。ニューシネマパラダイスへの情熱を思い出しました。

そしてもう一つはコロナ禍で在宅勤務が始まったことも大きなきっかけです。通勤時間の1時間半ほどが突如なくなったため「バイオリンの練習時間に充てれる」と思いました。

こうして5年前に挫折したバイオリンに再び取り組むこととなったのです。
読んでいただいてありがとうございます。