Goodな生活

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2024-01-01から1年間の記事一覧

古舘恒介(2021)『エネルギーを巡る旅』

エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来作者:古舘恒介英治出版Amazonこれまでに読んだエネルギー関連の一般書の中で一番面白かった。歴史を通じて人間がエネルギーをどのように利用してきたか俯瞰的な視点を得られる。2章を読むと頑張って熱力学を…

堀 栄三(1996)『大本営参謀の情報戦記』

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)作者:堀 栄三文藝春秋Amazon同じ職場の人が読んでいて気になり購入した。太平洋戦争中の日本軍の戦略的失敗を、諜報活動の視点から描いた体験記。著者は大本営に所属し、戦争の始まりから終戦までの参謀…

石川直樹(2018)『極北へ』

極北へ (毎日文庫)作者:石川 直樹毎日新聞出版Amazonいつでも読み始められる。そして止められる。 気温や体温、暗さ、孤独さ、そういった過酷な環境の体験記であることに違いはないが、文章が清潔で、誇張がなく、頭でっかちな感じがない。淡々としているけ…

イーロン・マスク(2023)(上)(下)

イーロン・マスク 上 (文春e-book)作者:ウォルター・アイザックソン文藝春秋Amazonイーロン・マスク 下 (文春e-book)作者:ウォルター・アイザックソン文藝春秋Amazon年末年始の移動時間に読了。ここまで度が過ぎた人がなかなかいないと思うが、シュラバ、本…

藤原正彦(1981)「数学者の言葉では」みんな泣きながら仕事をしている

数学者の言葉では (新潮文庫) 作者:正彦, 藤原 新潮社 Amazon 先月中頃、どうにも仕事が苦しい時期だった。何か気晴らしをしようと初めて立ち寄った古本屋で本の方から語りかけてくるように目に止まった。 著者がコロラド大で会った学生ハナの気持ちは痛いほ…

2023年に読んだ20冊+観た9本

年が明け早一ヶ月経ってしまいましたが、昨年2023年に読んだ本の振り返りです。割と最近(2020年以降)に出た本が多い。半分くらいは人に勧められて読んだ物。新たなジャンルとして日本文学への興味が芽生えました。移動時は何でもいいので、紙の本か、kindl…