いかにしてバイオリンの演奏を上達させるか。
まだ練習を始めて3週間程度ではあるものの、
これまでに教えてもらった点や気づいた点を自分なりに言語化したい。
上達のための鍵、それはありきたりではあるが機能美。
この機能美は、柔らかさと正確さの2点によって主に構成される。
柔らかさは、指板を抑える左手と弓を持つ右手の丸み、
弓を弾く右手の手首の等の動きに現れる。常に柔らかく楽器を扱う。
弓を上下させる瞬間、無駄な力は要らない。
弦を押さえつけない。
弓の重さで弓と弦を摩擦させる。
両手は言わば楽器の添え木であり、自らの意図で奏でていながら、
奏でさせられている。
例えば地球の円周上の一部をなぞるとイメージで弓を上下させる。
正確さは、弦と弓の直交する角度、
肘を支点にしたまっすぐな弓の運動、
フレットのない指板で音域を規定する運指等、
様々な動作に共通して求められる。
ギターとは違い、バイオリンは4つ弦の位置を決める駒が山なりになっている。
これを4点を結ぶ二次関数に見立てると、弓は接線になる。
一定の速度、一定の摩擦力で接点を通過させる。
無駄のない美しさを追求する。
『The Art of The Turn』というSalomonのスキー動画をふと思い出した。
美しく弾くことを意識する。