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ホテルオークラ第31期ワインアカデミー

ホテルオークラのワインアカデミー第31期「各国ワインの捉え方」(全4回)に参加しました。4回の受講が無事終了したため、感じたことを簡単にまとめます。日常的にワインを飲む習慣や、何か資格取得の必要などはまったくなく、「教養としてワインを知ろう」というミーハーな気持ちで参加したのですが、それなりに楽しい経験ができました。

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1.損することはない(受講料分の価値はある)

受講には当然お金がかかります。今回の講座の受講料は143,000円(税込)ですが、これとは別にワインアカデミーへの入会費132,000円(税込)がかかります。つまり初期費用として275,000円(税込)かかります。確かに高いですが、それなりに良いワインを飲むことができます。

記事の最後に講座でテイスティングしたワインのリストと値段を載せますが、「なかなか一人だと手が出せない高級ワインを複数人でシェアしてお得に飲むイベント」だと考えるとむしろコストパフォーマンスは良いと思います。だいたいワイン1本(750ml)を一人で飲むのもしんどいですし。ちなみに全4回でテイスティングするワイン24種類の値段を合計すると約80万円になります。これに毎回料理2皿とチーズ2種類、ワイン図鑑、ソムリエナイフ、オープナー、ソムリエによる講話が付いてくるのでまあ損をした気持ちにはならないかと。

2.一度に覚えられる味の種類はせいぜい1つか2つ

1回の講座でテイスティングするワインの数は6種類です。飲んだ瞬間には味の違いは分かるのですが、毎回テイスティングする6種類のうち時間が経ってから思い出せるのはエース級の1,2種類だけでした。この思い出せる味というのが各回のエース級のワインです。例えばイタリアワインの回だと、1本だけ1996年ビンテージの赤ワインがあり、化学物質、シンナーのような香りは衝撃的でした。あとは美味しかったなあというぼんやりした記憶が残る感じです。一応テイスティングするたびに講師のソムリエの方が味の特徴について解説してくれるのでそれをメモしてはいるのですが、まあ文字になってしまった情報だけだと、脳内で再現するのは難しいですね。基本全部美味しいので、その中でも特に尖ったものが印象に残りました。

3.ワイン通は一日してならず

確かに美味しいワインと料理を愉しむことはできるものの、これだけだといわゆる「ワイン通」にはなれないと思います。ワインの良さを人に語れるレベルになるには、味わうというソフトなスキルだけではなく、ブドウ品種や土壌、醸造方法といったハードな(体系だった)知識が必要でしょう。ワイン界という無限の宇宙に、イタリア、フランス、アメリカといったうっすらとした生産地の地図を描くことはできるかもしれません。しかしそれだけでは人を案内することはできません。勉強して、自分なりにワインという宇宙に楔を打つことが必要です。これはどうしたものか。定期的にソムリエの人と話すような習慣を付けた方がよいのかもしれないですね。

ワインのリスト

最後にテイスティングしたワインのリストを貼っておきます。Vintageは生産年、Krug Roseはブレンドのためノービンテージです。Priceは日本円の市場価格です。

「各国ワインの捉え方」でテイスティングしたワインリスト