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レンタカーのFITで鈴鹿サーキットを走る【Honda Sports Driving Program Basic3】

昨年にもてぎで受講したBasic1,2に続き、今回はBasic3を受講しました。前回のモビリティリゾートもてぎでは国際規格のロードコースではなく、多目的の南コースの走行だったのですが、今回は鈴鹿サーキットのレーシングコースを走行します。いわゆるちゃんとした、つまりF1やSuper GTで使われるコースそのものを走れます。Basic3は他のクラスと比べてフリー走行の時間が長いため、実質一番走行時間が長いクラスだと思います。

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プログラム内容

鈴鹿サーキットの交通教育センターで受付を済ませ、08:45からオリエンテーションです。オリエンテーションが終わるとすぐにパドックに移動します。レースウィークではないのでがらんと空いたパドックに入れるのは貴重な機会です。この時点でテンションが上がります。車両は前回と同じCVTの19号車を用意していただきました。

前回と同様まずはシート合わせです。ハンドルの高さや奥行きを変えます。腕を180度曲げて肩が外れない程度の高さにします。ハンドルの上部とダッシュボードの上側が重なる程度が扱いやすいと聞きました。このあたりは普段の運転時にも使えます。

この日はホンダレーシングスクールの実習も行われており、生徒の方が小ぶりはフォーミュラを運転していました。午前中に30分間の先導慣熟走行を行い、鈴鹿サーキットの走り方のレクチャーを受けて、昼食を食べます。ここで鈴鹿サーキットを走行するという一つの夢を叶えることができました。鈴鹿サーキットは1周約5kmとコースが長いので、コーナーのラインを全て気にすることはできなかったです。講師の先生曰く、1周1周課題は何か、注意すべき点を絞って走るのが大事だそうです。ホンダのスクール時代はガムテープに「この1周は何に気をつけるか」を書いてバックミラー付近に貼っていた、という話も聞きました。

昼食はパドック近くのレストランSUZUKA-ZE(すずかぜ)で頂きました。各グループでテーブルに分かれて講師の方を囲みながら食事です。レーシングスクールのお話を聞きました。日本の自動車の運転免許は18歳からなので、レーシングスクールの生徒は免許がないままマニュアルカーの運転を始め、18歳を超えると通常通り教習所に行って免許を取得する、という話を聞きました。

午後は鈴鹿サーキットのフリー走行と同乗体験です。フリー走行は慣熟走行と違って前後の車両との間隔が空くので、途中で単独で走っている感じになります。特に印象に残ったのはスプーンカーブを抜けてから130Rまでのアクセル全開区間です。青空の下、ダンロップか横浜タイヤか忘れましたが、遠いカーブの終わりを見据えながら何かの看板の下を通り過ぎていく瞬間の爽快さはきっと忘れることはないでしょう。

同乗体験は講師の先生の車の助手席に乗って、一周の走り方を見学させてもらえます。一言で感想を言うと結構激しいです。ただ一瞬で終わってしまうので、予めどのコーナーの走り方を見たい、と言う風に決めてから乗れるともっと有意義だったかもしれません。

午後のプログラムの最後はEcoチャレンジ体験です。基準タイム以内でどれだけ燃費良く走れるかを競うもので、1周ごとに燃料消費量が計算されます。今回の基準タイムは3分15秒。制限時間30分の中で何周か走って、最も燃費がよかった周回が記録として残ります。やはりタイムが速いことと、燃費の良い走りは共通するものが多いらしいです。

私の記録はLAP9の3分11秒224で0.748Lでした。LAP1~5ではそもそも基準タイムの3分15秒を切ることができず、ようやくLAP6で切れました。LAP9の結果だと基準よりも4秒ほど早いのでもう少しアクセルを緩めて燃料を抑えることもできたのですが、逆に抑えると基準タイムが切れなくなる、という難しいところがあります。なるべく早い段階で基準タイムを安定して切れるようになってから、燃料を気にした走りに徐々に調整していく、と良い結果になると講師の先生に聞きました。

費用

プログラムにかかった費用(すべて税込み)です。

  • Basic3受講費 73,150円
  • レンタルグローブ 990円
  • レンタルヘルメット 990円

合計75,130円

決して安くはない金額ですが、それでも午前午後で計2時間サーキットを走行でき、講師付きで車も用意してもらえると考えるとかなりお得だと思います。(鈴鹿サーキットの走行料金を調べたところ、会員制になっており、4輪の場合は登録費6万円、30分あたり8,000円になっていました。)