Goodな生活

経済学→環境コンサル→データサイエンティスト

Honda Sports Driving Program Basic1&2@モビリティリゾートもてぎ

先日ホンダの提供するスポーツドライビングスクールに参加しました。これはレンタカーのFIT(エンジンは市販車と同じですが、シートや内装がレース仕様)でサーキット走行を学べるプログラムです。今回は栃木のもてぎサーキットでBasic1と2を2日間続けて参加しました。プログラムの内容と一日のスケジュールは以下のサイトで見ることができます。

www.honda.co.jp

参加のきっかけ

ちょうど鈴鹿でSuper FomulaとF1を観た後でモータスポーツへの関心も高まっていたこともあり、「初心者でもサーキット走行ができる」と聞いてせっかくならと思い申し込みました。今回はBasic1,2という2つのクラスですが、続きのBasic2、アドバンスの2つのクラスを受けると、JAF国内A級ライセンスが取得できます。これが取得できるとレースに出場することができます。

ホンダにはN-ONE OWNER'S CUPというN-ONEを使用したレースを開催しており、このレースに出場するための第一ステップがA級ライセンスの取得です。トヨタも86のレースを開催しているのですが、N-ONEに比べると車両・参加費が高いです。私のような初心者にもレース参加に向けたステップを用意いただいているホンダがよいと思いました。実際にN-ONEに出るかどうかは何度かサーキット走行を経験して自分が楽しめそうかを判断しないと分からない部分があります。ただし講習の先に次の世界があるという期待があってこそ、身に入る部分もあります。

www.n-one-owners-cup.jp

費用

プログラムにかかった費用(すべて税込み)です。

  • Basic1(1日目) 39,000円
  • Basic2 (2日目)55,000円
  • レンタルグローブ×2日間 1,980円
  • レンタルヘルメット・マスク×2日間 1,980円

合計97,960円

Basic1,2にはレンタカー代、昼食、飲み物も含まれています。

元々MT(manual transmission)車で申し込んでいたのですが、免許取得以来ほぼ10年間MTを運転していない私は全くうまく操作できなかったため、講習が始まってすぐにギヤのないCVT(Continuously Variable Transmission)車に変更してもらいました。

レーススーツもレンタルできますが、私服で講習を受けている方も少なくありませんでした。運転中は基本車内に一人なのでマスクは持参したものの身につけませんでした。

現地までのアクセス

今回の会場は栃木県のモビリティリゾートもてぎです。Basic1,2ともに開始時間が9:00(受付は8:30から)なので、東京やそれ以外から公共交通機関で移動するなら前泊が必要になります。私は往路は宇都宮まで新幹線、そこから益子までバスで移動し前泊、翌朝に茂木駅まで電車、最後はタクシーで会場に向かいました。公共交通機関でも行けなくはないですが、自家用車かレンタカーで行く方が楽だと思います。ちなみに茂木駅周辺にはタクシー会社が3社ほどしかなく、乗る場合はあらかじめ予約した方がよいと思います。今回は宿泊2日分、宿とプログラム会場との往復のタクシー移動をすべて合わせて8万円近く交通費がかかりました。

参加した感想

終わってみれば楽しかったのですが、普段レンタカーで月1程度しか運転しない自分にとってはなかなかプレッシャーのかかるものでした。特にBasic1の午後の慣熟走行が大変でした。慣熟走行では5,6人のグループに分かれて講師の先生の車の後にピッタリついてライン取りを覚えます。ここでは全員が先生のライン取りをなぞれるようになるべく車間を詰めて走るのですが、これがなかなか難しかったです。せいぜい連続で15分ほどの走行だったのですが、カーブの時に左右にかかるGによって内臓が揺れる、持っていかれる感じがして、気持ち悪さと疲労を覚えました。機械といかに仲良くなり、その性能を引き出すのがモータースポーツなのだと身をもって知りました。あとは目の前の運転に集中できる感じも良かったです。午後は昼食をとったあとは血糖値が上がって普段なら眠いのですが、低いシートに深く座り、ヘルメットを締めると血流が脈打つ頭も妙に冷静になり、クリアになります。ただ集中できる分、それが長くは続かないです。ふと気を抜いてしまった途端にオーバーステア、アンダーステアでラインがずれます。これを続けるプロのドライバーはすごいなと改めて思いました。