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1級小型船舶操縦士の免許取得

GWの5日間を使って1級小型船舶免許の教習に行ってきました。今回は東京ハーバーボートライセンススクールにお世話になりました。

4日間の学科と1日の実技を終え、無事免許を取ることができました。実際に船を操舵できるかどうかはともかく(というか一日の教習だけでは無理です)、海洋国家に暮らす一人間として学べるものが多かったです。

支払い

教習料金

一般科目の学科を2日間、上級科目の学科を2日間、実技1日間の計5日間のコースで、教習料金(教材込み)で145,200円(税込)。

身体検査

免許の取得には身体検査の証明書も提出する必要があります。身体検査料が4,000円(税込)。

学科で印象に残った点

右側通航

基本的に海上は右側通航。飛行機も同じ。昔は梶が右側部分にしかなかったため、右舷部分をスターボード(steering board)サイドと呼び、左舷部分を人や積み荷の出し入れのためのポート(port)サイドと呼ぶ。飛行機も同じく右側飛行で人は左側から乗り降りする。

ペリーの訪れた東京湾

1853年6月のペリーの浦賀への来航から間もなく、8月末より台場(砲台)の建築に着手。翌7月には第1,2,3台場が完成。現在は第3台場が公園、第6台場が海上に史跡として残っている。当時の東京湾の推進は80cm程度。進路を鬼怒川方面に変更する前の利根川の土砂が流れ込み、広大な干潟が広がっていた。そこに松の木を杭として売った。ペリーの黒船の喫水が8m。東京港までは入れなかったので、浦賀から陸路を進んだ。

河川の流入と東京湾の形成についてはブラタモリが大変参考になる。
www.nhk.jp

ロープカッター

水中に潜ってロープを着るのに大型のものは適さない。VICTORINOXのパン切りナイフだと口に咥えたまま潜って作業ができる。

天気予報アプリ

windyをお勧めされました。日本の気象庁の観測データは入っていないそうです。せっかく気象について勉強したので天気図を読めるようになりたい。登山のときも使った方がよい。
www.windy.com

海上ルールの所管

海上の治安活動を担う組織には警視庁と海上保安庁があり、この2つは管轄が異なる。東京湾の場合、東京港より内海(ハーバーリミット)までは警視庁、それより外側になると海上保安庁の管轄になる。

プロとアマの操縦士免許の違い

小型船舶の免許制度は、1)小型船舶操縦士免許と2)特定操縦士免許に大別される。

1)が容積20トン以下の船舶や水上オートバイの免許。
ただしメガヨットなどスポーツ用途の船舶であれば、長さ24メートル未満(80フィート以内)の条件で20トン以上でも操縦できる。この80フィートがアメリカのヨットの規格に関する数字らしい。

2)が遊覧船や水上バスなど旅客業を行う船長に必要な資格。これは1)の免許を取得し、追加で1日講習を受けると取得できるもの。つまり自動車でいうタクシー運転手になるための二種免許のようなセレクションが発生していない。免許取得だけであれば1日実技試験を受けるだけで取れる。

これらの免許を管理するのは国土交通省海事局。自動車免許と違って警視庁が管理するわけではない。

1マイル(海里)の定義

船の速力はノット(1時間あたりの海里)で表す。1海里=1.852km。これは地球の円周(北極点と南極点を通る緯度線)が約40,000km÷360(度)÷60(分)=1.852kmになる。ちなみに約40,000km÷360(度)は111kmであり、全球の1°に該当する。これはNautical Mile、Sea Mileと呼ばれる考え方。一方陸上競技のマイルリレーのマイルは歩幅を元にした考え方なので、やや根拠がはっきりしない印象。

エンジン(内燃機関)の仕組み

チェーンソー講習でも同じことを感じましたが使う頻度が多い割にちゃん仕組みを分かっていないのがエンジン。ハード面を解説いただけるのはありがたいです。

実技で乗った船