荒野へ(Into the Wild)のジョン・クラカワー氏の著作。
経験の異なる初めてのメンバーでエベレストの頂上を目指すガイド登山隊の姿を、短期間で成果を出すプロジェクトに置き換えて読んでいた。技術力のなさが自分や仲間の命を奪うことにつながるかもしれない。結果を出すプレッシャーと過酷な環境下において正常な判断ができなくなる。即席のチームでは信頼関係を十分に構築することが難しい。
この本でやや個人主義的に描かれたブクレーエフのあり方は共感できた。自分のコンディションを先に整えることで結果的に仲間のための行動ができる。自分も似たような資質を持っているのかもしれない。
映画「MERU」に出てきたコンラッド・アンカーによる救助活動の話も触れられていた。過去に触れた作品がつながるのは面白い。
以下引用された文章で印象に残った箇所
だが、ときにはふと疑問に思ってしまうのだー自分が本当に求めているものは、あとに残してきたもののなかにあったのだ、ということを発見するために、こんな遠くまではるばるやってきたのだろうか、と