『日本共産党』に続いて立花隆氏の著作。立教大学セカンドステージ大学での授業を元に書かれたもの。リタイヤ後に大学に学びに行くくらいなので、それなりに教養のある人が参加していたのだと思うが、それにしても受講者の文章力がすごい。当たり前であるがそれぞれの人にはそれぞれの人固有の変え難い経験がある。自分とは何か、人生をどう生きるかを考えさせられる時代。著者の言葉を借りると「自分の人生が何だったかを知りたければ、まず『自分史を書きなさい』」ということになる。最後に自分史を文章や人間関係図で表すとき、どういう作品を作りたいのか。最終的にどういう履歴書ができていれば良いのか、を逆算すると、行動力が上がるかもしれない。それを考えると色んな人展開がある方が面白い。場所や仕事や人間関係を続け、時に変え、価値観を更新しながら生きる。そして最後はどんな結果になろうともそれを受け入れ、流れに抗わずに死ぬ。