Goodな生活

経済学→環境コンサル→データサイエンティスト

『現代経済学の直感的方法』

2020年4月の発売直後に購入し、6,7,8章以外を読む。今回移動中に改めて読み直した。

ビットコインと7章
はじめにと最後を改めて読む

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

カルヴィニズムの倹約・勤勉の精神が資本主義の土台になったわけではない。あらかじめ救済されるかどうかが定められている「予定説」を提唱。正しし外面的には誰が救われるかは分からず、ビジネスこそが救われることを立証する場所だった。つまり資本主義を興した原動力は金儲けかもしれないが、金のためではなくその背後にある信仰、宗教的動機だった。

資本主義の乗り物としての共同体、国家、企業、人間

資本主義を「利己的な遺伝子のアナロジー」だと捉えると、それは国や企業や人間を転々としながら生きながらえ続ける。
だとすると短絡的ではあるが、資本主義でうまく生きることは、お金にうまく使われるように生きればいいのではないかと気づいた。例えばたくさん使う、多様に使う、使い道を固定せずに変化させる。

金(ゴールド)のアナロジーであるビットコイン

いわゆる仮想通貨というものを分類するフレームワークが素晴らしく明快だった。10年ほど前に初めてこの言葉を聞いてからなんとも腑に落ちなかったことがようやく解けた気がする。電子空間に金を作るもの、ドルや円などの通貨と互換性があるもの。グローバルな通貨か、特定のコミュニティだけで使えるものか。この基本的な整理は多くのweb3.0関係の資料に抜け落ちている点だと思う。