Goodな生活

経済学修士→環境コンサル→データサイエンス

『原点 THE ORIGIN』一人の作家に語られる全共闘のリアル

ガンダムの背景にある思想はどんなものだろう、ぐらいの軽い気持ちで読み始めた。特に当事者の視点から語られる全共闘運動の実態、そして漫画家とアニメの表現方法の間で揺れる葛藤が印象が残った。

全共闘、学生運動のリアル

まさか作者が連合赤軍の同級生だとは予想もしなかった。ここで語られるのは全共闘、学生運動のリアルである。権威に逆らうことに美学を見出す若者、北海道で過ごした高校時代に受けた赤化教育、本文中の言葉を借りれば「戦争ごっこをするのが楽しかった」と。そして逮捕と退学により闘争は終焉を迎える。浅はかな思想だ、何にも実を結ぶことない運動だったと反省することはできるが、
後世に生まれた自分たちが彼らを笑うことはできない。生まれた時代が違えば、自分だって何らかの形でそのような運動に与していた可能性は多いにある。

作家、漫画家、アニメーターの序列

今の若い人にはないと思うけど、表現者としては非常に古いこだわりがあって、アニメよりもマンガの方が上、マンガよりも小説の方が上、という意識があるんですよ。だから目の前に小説家がいれば悔しいと思うし、アニメ時代はマンガ家に対して『悔しいな俺だって描けるのに』と思っていた