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職務経歴書は友人や家族に見てもらったほうがいい

初めて転職活動された(される)方なら分かっていただけるかもしれません。職務経歴書って以外と面倒なんです。「これまでの経歴書くだけ、すぐ終わる」「就活の時ESたくさん書いたし慣れてる」なんて思ってました。しかし転職活動を振り返ると、職務経歴書の準備が一番大変でした。書き直しに書き直しを繰り返し、初稿から最終版の確定まで3か月かかりましたから。

何が難しいと言うと、職務経歴の欄です。学生時代を終え会社に入ってから何をしてきたか。ミニマムな答えとしては、所属部署や役職名、そして業務内容でしょうか。これだけではダメ、ではないのかもしれない。しかし合否を分ける判断基準としては不足しています。組織にどう貢献したのか、どのような強みを発揮したのかを説明できなければなりません。

私の前職の職務内容を一言で言うと「調査・コンサルティング」でした。もし初対面の人から「私の仕事は調査やコンサルティングで」と説明されてピンと来ますかね。調査して、コンサルティングして、・・・いや結局どんな仕事なの?と初めて聞く人からすると思う訳です。妻に職務経歴書の初稿を読んでもらったときに同じような反応をされました。

恥ずかしながら初稿の一部を載せます。

民間企業向けに、XXXを目的とした○○○コンサルティングを実施。

具体的な実施事項は以下の通り
・提案書作成
・情報収集(文献調査、外部専門家へのヒアリング調査)
・打ち合わせ資料の作成(調査結果の整理、考察の記述)
・打合せでのプレゼン
・報告書作成

まあ、今見返してもひどいですね。社内向けのメモみたいな雰囲気がします。そもそも読んでもらおうという思いやりがない。これを妻に見せたとき、10個ぐらい質問がかえってきました。
「提案書作るのってすごいことなのか」
「そもそもコンサルティングの意味が分からない」
「全部上司に言われてやっているだけなのか、主体的に何かやってるのか分からない」
「どこに工夫の余地があるのか」・・・
とまあ、こんな具合です。
私とは違う仕事をしているので当然と言えば当然の反応です。
ここで自分なりに改善点を考えた結果、再び仕事内容を捉え直しました。
そして以下2点を意識して文章を書き直しました。

  • 自分はそのプロジェクトで具体的にどのような能力を発揮したか
  • プロジェクトはお客様に何をもたらしたか、成果(物)はどのように活用されたか

民間企業のお客様向けに、XXXを目的としたコンサルティングを実施しました。これらのプロジェクトを通し、お客様の発言や反応から顕現化されていないニーズを汲み取り、文書に落とし込む課題理解力、遵守基準が明確に設定されていないXXX課題に対して、お客様の目指す姿やステークホルダーの要求を踏まえ、具体的な目標を示すことでお客様に安心感を与えるゴール設定力を発揮しました。プロジェクトにて作成した報告書は、XXXという形で活用いただきました。また、プロジェクトの一環としてXXXを実施し好評をいただきました。

この職務経歴の書き方が良いかどうかは分かりません。ただし、ある面接官の方からは論理的に書かれていると褒めてもらいました。その会社には落ちましたが(笑)。

私の場合は「調査・コンサルティング」だったのですが、どんな職種の方であっても「自分なりの仕事に対する定義」があるんだと思います。あなたにとってこの仕事とは何か、です。自分にとっては上記の2点が、調査やコンサルティングを定義する重要な要素でした。定義を深堀りし、言語化するという作業を繰り返すと、きっと仕事の本質を言い表す言葉が自分の中から出てきます。それを使うと自分なりの職務経歴が書けます。だから正解はないです。結局一次面接でも職務経歴については質問されるので、どこまで職務経歴書に書くかはさておき、自分の言葉で話せるようになっておいた方がいいです。

ちなみに転職エージェントの方は職務経歴書の添削まではしてくれません。こちらからお願いすると些細なチェックをしてくれることはあります。なので職務経歴書はあまり自分の普段の働きぶりを知らない、それでいて忌憚のない意見をくれる、友人や家族に見てもらった方がいいのです。

読んでいただいてありがとうございました。