Goodな生活

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環境エネルギー分野のシンクタンク職員です。統計学や計量経済学の学習メモ、読んだ本や映画、たまに登山や音楽の話。

【山形・朝日町】ホストファミリーとの再会

約6年振りに山形を訪れた。先日部屋の掃除をしていたところ、出し損ねた古い手紙を見つけた。それは2014年、僕が大学4年次に参加した内閣府東南アジア青年の船事業(SSEAYP)でお世話になった、山形のホストファミリーに宛てたものだった。当事業の一環で4日間を山形で過ごし、そのうち3日間をブルネイの参加青年とともにホストファミリーにお世話になった。山形を発った後、東京の晴海ふ頭から客船にっぽん丸に乗り、カンボジアへと向かった。カンボジアまでの道中で、船内郵便局からホストファミリーにお礼の手紙を出そうとして、何かの手違いで手元に残ってしまったらしい。見つけた手紙をそのまま捨てるのも惜しく感じ、新たに手紙を書き直し、お菓子と一緒に送った。すると数日後、ホストファミリーのママから農園で採れたさくらんぼが届いた。どうせだったら、もう一度山形に行ってみようかなと思い、月山スキー場に行くという口実も作り、先日ようやく訪問することができた。

ホストファミリーは400年の歴史をもつ有数のりんご農家である。さくらんぼも作っている。御年93歳のおばあちゃん、パパ、ママ、息子さんは皆元気そうだった。ちょうどさくらんぼの旬を迎え、朝は日の出とともに収穫を始め、注文対応、夕方にはパックに詰めたさくらんぼを宅配便に引き取ってもらって出荷、という忙しい毎日らしい。

ホストファミリー一家の中で、特にパワフルなのがママ。6年前もすごいエネルギーだと思ったが、それを再認識した。数年前からゲストハウス(農家民宿)を始め、今では全国区の観光大賞に掲載されたり、全国放送のテレビに何度も取り上げられているらしい。昨年はテレビ局のディレクターが連日取材に来ていたとのこと。彼女の人をもてなす心、心から仕事を楽しんでいる様子は、日本人外国人を問わず、人を惹きつけてやまないのだと思う。

真偽の程は定かではないが、6年前に会ったとき、彼女は「昔暴走族をやっていたため運転が荒い」という話をした。僕は彼女とブルネイ青年の間を簡単な通訳で取り持つ必要があった。僕は彼女の発した「暴走族」をなんとか英語で伝えようと"She loves speed."と言うと、彼もああそういうことねと分かってくれたようだった。でもこれはある種本質を突いていたのではないかと今思う。悩んだり、立ち止まったりすることを人生の休符だと例えるならば、彼女のそれは平均よりもずっと間隔が短い。つまり人生のテンポ、リズムが速いことになる。今回の訪問は初日のスキーが終わってから1泊2日で、あっという間に終わってしまった。なぜか東京に戻ってきて不意にこの話を思い出した。"She still loves speed."である。そしてノンストップでたくさんの人を笑顔にしている。

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帰る前に案内してもらったさくらんぼ畑