Goodな生活

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【読書】教養としてのアート 投資としてのアート

教養としてのアート 投資としてのアート

教養としてのアート 投資としてのアート

きっかけ

先輩に勧めてもらったもの。6月末まで無料で全文が公開されている。240ページとそこまで分量がないのでさらっと読める。

https://tagboat.tokyo/collectorinformation/the-art-as-culture-and-investment_0tagboat.tokyo

メモ

あるところでは、世界のメガギャラリーをはじめ、ユダヤ系のギャラリーや美術関係者が業界を牛耳っているという噂もあります。金融市場をつくったロスチャイルド家やダイヤモンド市場をつくったユダヤ人は取扱う商品の付加価値をマーケットを利用してつくっていくことに長けた才能をもっています

例えば、アートの売買手数料はオークションハウスだと15~20%もするため、仮に金融商品の手数料を3%としてみると、5倍以上高く、短期間で売買すると逆に損をしてしまうからです。つまり、アートは長期的な投資でしか利益を得ることが難しいため、短期で資産を増やしたいと考える投資家には不向きなのです。

現代のアートが21世紀に入って以前より多岐にわたり、その文脈だけで作品を語ることはほぼ不可能に近くなっています。だからこそ多くの作品を観ることで、その作品が発明品であるかどうか、インパクがどの程度大きいかを感覚的に説明できる知見が重要となっているのです。

成功要因については、作品の特徴というよりもアーティスト個人の性格の特徴に由来することのほうが多いです。それはざっくりと以下の3点に要約されます。

・貪欲さがある
・地頭がよい
・出会いをつなげる

感想

題名にもある通り教養本として読むのには良い。現代アーティストや関連政策等は度々TOEFLの題材として取り上げられてもいるし、知っていて損はない。ただし具体的な作品の解説や鑑賞方法についての説明はない。またオークション結果等アートの資産価値に関するデータも含まれない。

アーティストと投資家の関係は、まさに起業家とエンジェル投資家に例えられる。画商・ギャラリーは作品の目利きをする卸・仲卸業者か。個人的には各プレーヤーの関係、画廊やギャラリー、展示会のビジネスモデルを詳しく知りたかった。作品の価値はどのように決まるのか。工数か、サイズか、材料費(粗利)か、何点売ればアーティストとしての生活が成り立つのか、購入だけではなく作品のリースやサブスクリプションはあるのか、等とても興味が湧く。

本文に「資産運用の手段として作品を購入するならば、感性で作品を選んではいけない」とあった。流行や歴史を勉強する必要があるということだろう。自分が投資を含む資産運用全般に興味を持っていないので、この考えには相容れられない。好きな絵を見て感動できるならそれでいいやんという感じ。