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【読書】LNG 50年の軌跡とその未来

LNG 50年の軌跡とその未来

LNG 50年の軌跡とその未来

きっかけ

会社の先輩に教えてもらった。エネルギー転換期におけるLNGの役割の歴史。2019年12月近所の本屋で購入。2020年3月メモ作成。原子力・再エネ推しの人からするとガスをよく言いすぎだと思えるのかも。

メモ

電気ではなかなか賄うことができなかった分野の一つが、交通・輸送の分野で、不特定空間を移動するために電線(架線)が使用できないエネルギー需要、すなわち鉄道以外の自動車、トレーラー、建設用等の重機械、航空機、船舶等の交通・輸送用エネルギー需要である。

果たして電気自動車が乗用車の太宗を占める時代は来るのだろうか。テスラのイーロン・マスクが350kWの急速充電器について語っている。insideevs.com 太陽光パネルで考えると、200Wを1.2㎡として、100kW = 1.2㎡×500枚 = 600㎡。体育館1個ぐらいの大きさ。350kWだと体育館3つちょっとのメガソーラー。電気自動車を充電するたびに送配電網に負担がかかってしまわないのだろうか。

太陽光パネルのコストは)大量普及と老朽化に伴い廃棄コストが上昇し製品価格に上乗せされる。電力供給安定化のための蓄電池コストが、その主要材料である希少資源(コバルト、リチウム)の枯渇化や国際カルテルなどによる独占市場化で価格が上昇する。

太陽光や蓄電池の普及と鉱物資源価格の相関。面白い仮説ではあるがすでに実証されているのだろうか。

「Cを含まず発熱量の大きいHだけの純粋水素H2の方がメタンより優れたエネルギーではないか」とも思えるが、地球上では水素原子は他の物質との化合物として存在し、純粋の水素分子としては存在しない。エネルギー源ないし工業原料として一定量存在する水素は、人工的に別のエネルギーを使って製造したもの(二次エネルギー)である。

そういや去年日本未来科学館で、光触媒(酸化チタン)をつかって太陽光エネルギー(紫外線)から水素を作る展示をみた。

ガス会社は「熱」に目を付けていた。大隈重信の邸宅が日本で最初に台所でガスを使った。英国製のガスコンロとガスレンジが一体化した調理器と、日本製ガスかまどの混成軍。 村井弦斎の報知新聞「食道楽」で紹介されると都市部の家庭で日本製のガスコンロやガスふろがまが広がった。

産業革命以前は、農地の急拡大と地表単位面積当たりでエネルギー密度が非常低い薪炭や牛馬力等の再エネに過剰依存したことが原因となり、森林植生は破壊された。19世紀~20世紀にかけて地表面積当たりの密度の高い石炭、石油等の化石燃料の使用により森林や植生を回復させた。ドイツは自然林が20世紀以前に破壊されており、森林面積比率は日本の半分以下の3割、傾斜地は国土の1割、年間降水量は日本の3割~4割程度。(中略)本来の「自然」がほとんど存在しないことが、陸上の広大な地表面積を必要とする大型風力発電の開発を許す背景になっている。

森林破壊によって再エネ導入のための適地ができていた、ということか。これはデンマークとか他の欧州諸国でも当てはまるのだろうか。

LNG取引では、買主が契約数量のほぼ100%の引き取りを義務付けられ、契約数量を引き取りできない場合には、未達LNG代金相当分を支払うテイク・オア・ペイ条項が付されている。このため、契約数量の引き取りにあたっては、火力発電所間の発電電力量の配分など関係室部との密接な連携のもと、きめ細かに対応する一方、国内産阿賀沖天然ガスの原料調整等を行った。このほか、テイク・オア・ペイ条項の緩和対策としては、売り主側に契約改定を申し入れるとともに、LNGの消費可能な期間に前倒し受け入れを行い、引き取り困難な期間にこの前倒し受け入れ数量を減量調整するなどの対策を講じてきた。

最近の日経の記事にも関連の話題が出てくる。コロナ禍の影響で中国のLNG需要が低迷し、アジアのスポット価格は低下。他方の日本の都市ガス会社等の大半が長期契約が締結しており、国内の需要減による余剰ガスの転売に苦しむのではないか、等。

化石燃料と再エネの比較~地表面積当たりのエネルギー密度

米国におけるエネルギー種別の計算結果を示す先行研究があった。まず天然ガス原子力、石油、石炭そして再エネが続く。土地本位制の時代においては密度の高いエネルギーが必要だったということか。社会情勢に応じて求められるエネルギーは変わっていく。

John van Zalk, Paul Behrens,The spatial extent of renewable and non-renewable power generation: A review and meta-analysis of power densities and their application in the U.S.,Energy Policy,Volume 123,2018,Pages 83-91

www.sciencedirect.com