Goodな生活

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それはいきあたりばっちりな人生。being good and haphazard.

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【読書】不倫の惑星

不倫の惑星

不倫の惑星

きっかけ

何の話をしているときだったか忘れたが先輩に勧められたもの。

要約

主人公の女性(アメリカ人)がラテンアメリカ支局に配属になったことをきっかけに既婚男性からの誘いを受けるようになる。男性からの口説きを断った主人公は自分の感じた背徳感(ピューリタン的な重み)のルーツに関心を持ち始める。世界各国の不倫のルールを知るために10ヵ国を訪れインタビューを慣行した記録。

メモ

イギリス系オランダ人作家のイアン・ブルマは、「悲しみ」と「おたがい好きだったのにかなわなかった恋」は日本の古典文学と現代の流行歌に非常に多く登場するテーマだと言っている。(中略)英語で表現するとひどく大げさに思えるものが、日本語で表現すると完璧なまでにしっくりくる。

現代の日本は昔に比べて離婚が格段に一般的となった。しかし、男女の心中はいまだあらゆる芸術作品のテーマとなっている。現代も受け継がれている江戸時代の芝居は、心中のテーマを好んで取り上げた。それは当時の日本社会に、恋愛を受け入れる場所がなかったからである。結婚と恋愛は別のものとして考えられていた。

江戸時代の有名な文楽曽根崎心中』では、主人公の遊女が恋人と森で心中する前に「きれいに死にたい」から着物の帯でふたりの体を縛って離れないようにしましょうと提案する。この筋書きは『失楽園』にもインスピレーションを与えている。

感想

原題は『Lust in Translation』。直訳すると欲望の移ろい、だろうか。

この本に書いてある日本人の不倫に関する話を海外の友人に話してみたい。

出版が2008年だから仕方ないかもしれないが、作者は少し前の時代(昭和?)の日本人を描いているように思えた。パートナーに対しても建て前と本音を使い分け、妻と結婚生活を送りながらも夜のお店(ホステス・風俗)に通うサラリーマンの姿。しかしこれからの若い世代は、そもそも結婚制度にこだわる人が減っていくだろうし、ある意味みんな正直にパートナーを選ぶようになっていくのだと思う。この二面性もいずれは教科書で勉強するようなものになっていくのではないだろうか。