Goodな生活

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環境エネルギー分野のシンクタンク職員です。統計学や計量経済学の学習メモ、読んだ本や映画、たまに登山や音楽の話。

【北海道・函館】五稜郭

12月10日。東京に戻る前に五稜郭を訪れた。Airbnbのホストさんに新函館北斗駅まで送ってもらい、はこだてライナー函館駅へ。朝市でウニ&イクラ丼。店内はほぼアジア系の観光客。日本人は自分だけ。再びはこだてライナー五稜郭駅へ。五稜郭タワーまでタクシーに乗る。

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タワー下から

冬に来て正解だった。雪の白に覆われた石垣とお堀の輪郭が綺麗に浮かび上がっている。

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展望台から

五稜郭」という言葉は固有名詞というよりも、元々はフランス人建築家の考案した要塞都市のモデルを指すらしく、日本の長野や世界のあちこちに類似の星状の稜郭が建築されているらしい。そういえば大学生のときにインド・コルカタでも似たような城郭を見た記憶がある。

展望階の展示スペースには、ペリー来航から函館戦争(戊辰戦争終結までの歴史を模したミニチュアが並んでいた。お堀の氷は戦争終結後、「五稜郭氷」として販売されたこともあったらしい。当時は気温が低く、氷が厚かったのか。今は氷と水面の間を鴨が泳いでいる。

タワー1階でソフトクリームを買い、稜内を散策。昨日の札幌とは違い天気が良く、気温が高い。新雪を踏むたびに音がする。赤松が並んでいる。元々北海道に松はなく、函館奉行所竣工の際に佐渡より種が持ち込まれ、恵庭で苗木まで育てた後、植樹されたらしい。国有財産であるため、番号を記した銅板が貼られ管理されている。


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誰かが雪だるまを作ったあと
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石垣の上を歩く
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お堀に積もった雪


稜内を一周した後、函館奉行所を見学。

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オリジナルは明治維新後に解体。その後復元されたもの


奉行所は元々函館湾近く函館山の麓に立地していたが、防衛上の理由で移転したらしい。司馬遼太郎の『燃えよ剣』には、移転前の奉行所について以下のように書かれている。

戦略的地理的な類型を求めれば、日露戦争旅順港攻防戦における松樹山、二〇三高地といったものに相当しており、ここが陥ちれば函館の市街は眼下に見下ろされ、裸になったのと同然であった。

函館湾に沿って弧を描くように道路が続いている。100万ドルの夜景と謳われる函館山からの景色は、当時は全く別の意味を持っていたのだろう。

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函館山ロープウェイの山頂から

昨日の宿泊先のホストさん曰く、最近は函館から人口流出が止まらず、街の灯りの数も減っているらしい。

奉行所の中から松を眺めていると、ガイドさんが「戊辰戦争末期、官軍本営として使用されていた頃、土方歳三榎本武揚もこの景色を見ていた」と声を掛けてくれた。とても静かな場所だった。

五稜郭を後にして、再び近くでウニ丼。朝市のウニより苦味があり美味しい。朝昼と2000円ずつ払ってウニを食べた訳だが、結局ウニ本来の味やおいしさはよく分からなかった。

参考文献

燃えよ剣(下) (新潮文庫)

燃えよ剣(下) (新潮文庫)